DAC農業を実現するために、私たちは国内外で広く栽培されている3種類の作物、水稲(イネ)、トウモロコシ、ソルガムのバイオマスを飛躍的に増大する品種開発を行います。水稲の光合成能力を高める遺伝子の改変にはゲノム編集技術を、トウモロコシやソルガムのバイオマス増大には、近縁野生種との交雑による雑種強勢を利用します。また農耕地の炭素貯留特性を最大限に活かすために、地中に残される作物の地下部(根と茎)を増やします。さらに、作物バイオマスの生産から利用における、環境への影響や経済性について評価します。

これまで、食料生産のために利用されてきた農業基盤を活用し、バイオマス原料を確保するとともに、新たな炭素循環系を生み出し、脱炭素と食料生産を両立させることで、温暖化抑制に大きく貢献できる新たな炭素循環社会の実現を目指します。

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2050年までに目指すべき農業の姿(DAC農業)

図1. 2050年までに目指すべき農業の姿(DAC農業)

研究体制

図2. 研究体制